PyScripterでTarcのプラグインを作る
PyScripterはとても便利なPython用のIDEです(参照:Python開発統合環境の決定版! 、要導入!Python向け統合開発環境「PyScripter」)。 これでTracのプラグイン開発をする方法を紹介します。
ちなみにWindows環境限定です。私はWindows Vista でやってますが、XPとかでも大丈夫でしょ。
1.Trac周りの設定インストール
今回、TracとしてTrac月を使用します。インストールが楽なので。 ちなみに、普通にTracをインストールしている場合は、それで十分です。 インストーラに従ってインストールします。
1.1 Tracd.pyの作成
デバッグにはTracdを使います。ただ、PyScripterからは拡張子なしのファイルが見えないので、 TracdをTracd.pyという名前にコピーします。(フォルダはC:\TracLight\python\Scripts)
1.2 環境変数の設定
PythonXX.dllがパスにないとPyScripterの起動時にエラーがでます。 Trac月ではシステム環境変数を設定しないので、代わりに手で設定します。
コントロールパネルから、ユーザ環境変数に以下の値を設定します。ちなみに値はTrac月をC:\TracLightにインストールした場合。適当に読み替えてください。
環境変数名 | 値 | 説明 |
PATH | C:\TracLight\python;C:\TracLight\subversion\bin | PythonXX.dllの場所を指定するためにPythonのパスを指定。あと、libapr.dllも必要なのでsubvertion\binを指定。 |
PYTHONHOME | C:\TracLight\python | 要るかどうかわからない。一応指定。 |
2.PyScripterのインストール
2.1 インストーラのダウンロードとインストール
まず、official siteからインストーラをダウンロード。 インストーラに従ってインストールします。 バージョンは1.7.2.0でした。
2.2 バージョンアップ
1.7.2.0ではTracのデバッグに必要なRemote Debug機能が使えません。 PyScripter Development Siteから最新版をダウンロードします。 私がダウンロードしたのは、1.8.7.1でした。 解凍して、PyScripterのインストール済みフォルダに上書きコピーします。
2.3 RPyCのインストール
Remote Debugに必要なRPyC 2.6.0をここから ダウンロードします。
解凍後Rpycフォルダを、フォルダごとsite-packagesフォルダ(C:\TracLight\python\Lib\site-packages)に置きます。
ここを参考にしました
3. PyScripterの設定
PyScripterを起動します。スタートメニューから「PyScripter for Python 2.4」を選択(もちろんPython 2.3とか2.5なら別のものを選ぶ)。ここでDllがないとかエラーが出る場合は、1.2を参照して環境変数を設定してみてください。
起動したら、メニューのRun→Command Line Parameters...を選び、 ダイアログのCommand Line Parameters? チェックボックスをチェックします。 さらに、以下のパラメータを入力します(パスは適宜読み替え)
C:\TracLight\python\Scripts\tracd.py --port 8000 C:\TracLight\projects\trac\SampleProject
添付ファイル
- PyScripter_1.png (30.7 kB) - 登録者 hirobe 17 年 前.
- PyScripter.png (30.7 kB) - 登録者 hirobe 17 年 前.