InterTrac リンク
バージョン 0.10 以降で、 Trac は Wiki マークアップの中から、他の Trac サーバのリソースを簡単に参照できるようになりました。
定義
InterTrac リンクはスコープ付きの TracLinks とみなすことができます。 他の Trac Environment で管理されている Trac のリソース (Wiki ページ, チェンジセット, チケット, ...) を指定し、 参照するために使用します。
現在使用できる InterTrac プレフィックスのリスト
プレフィックス | Trac サイト |
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リンクのシンタックス
他の Trac Environment の名前をプレフィックスとして使用し、 コロンに続けて他の Environment にあるリソースを記述します。
<対象の Environment>:<TracLinks>
リソースは通常の TracLinks で使用できるどのようなものでも指定できます。
対象の Environment には、 Environment の本当の名前か、 エイリアスを指定します。 エイリアスは trac.ini に定義します (下記参照)。 プレフィックスでは大文字 / 小文字は区別されません。
簡易な方法として、他にも省略形があります。 チケット、チェンジセット、レポートの識別子に直接プレフィックスとして、 エイリアスを使うことができます。 (例 #T234, [T1508], [trac 1508], ...)
例
InterTrac を使用するためには、設定をする必要があります。 この設定は、 TracIni ファイルの [intertrac] セクションに行います。
設定の例:
... [intertrac] # -- エイリアスの設定例: t = trac # -- 外部の Trac へのリンク: trac.title = Edgewall's Trac for Trac trac.url = http://projects.edgewall.com/trac trac.compat = false
.url は必須オプションで、他の Trac の場所を指定するのに使用されます。 同じサーバ上の Trac Environment であれば、相対 URL でも かまいません。
.title に設定した内容は InterTrac リンクをマウスオーバしたときに、 ツールティップとして表示されます。
最後に、 .compat オプションは 互換性 モードを 有効にするか、無効にするかに使用されます。:
- リンク対象の Trac が milestone:0.10 (正確には r3526) 以前のバージョンで動作している場合、 InterTrac リンクを ディスパッチできないので、ローカルの Trac が適切なリンクを準備する必要があります。 すべてのリンクが動作するわけではないですが、たいていの場合は動きます。 これは、互換性モードと呼ばれていて、 true がデフォルトです。
- リモートサイトにある Trac が InterTrac リンクをディスパッチできると分かっているならば、 明示的にこの互換性モードを無効にすることで、全ての TracLinks が InterTrac リンクとして動作するようになります。
上記の例を設定すると、以下のようなリンクを使用することができます:
- この (訳注: 本家サイトの) InterTrac ページ:
- trac:wiki:InterTrac trac:wiki:InterTrac
- t:wiki:InterTrac t:wiki:InterTrac
- キーでは大文字/小文字は区別されません: T:wiki:InterTrac T:wiki:InterTrac
- チケット #234 へのリンク:
- trac:ticket:234 trac:ticket:234
- trac:#234 trac:#234
- #T234 #T234
- チェンジセット [1912] へのリンク:
- trac:changeset:1912 trac:changeset:1912
- [T1912] [T1912]
- リビジョンログの範囲指定 [3300:3330]: (Note: trac.compat=false を設定する必要があります。)
- trac:log:@3300:3330 trac:log:@3300:3330
- [trac 3300:3330] [trac 3300:3330]
通常の形式 <InterTrac のプレフィックス>:モジュール:識別子 は 正しい URL <リンク先の Environment>/モジュール/識別子 と解釈されます。省略形のリンクは モジュールごとに固有となっています (例 #T234 は チケットモジュールによって解釈されます)。残りの形 (<InterTrac のプレフィックス>:任意の文字列) については、 リモートの Trac の TracSearch#クイックジャンプ に沿った動作をします。
Discussion
I think that the trac prefix could even be set as a default in the [intertrac] TracIni section. --CB